2000年代邦画ブームの再来

  • カメラを止めるな

 今話題のカメとめをやっと見に行く。レイトの回でもほぼ満席。映画はおもしろい、ネタバレになるのでかけないが、内田けんじ監督の運命じゃない人を思い出させる作品だった(上映してる雰囲気がその当時とダブったのもある)

 カメとめのヒットというのは、ポット出た話のように見えて、君の名はから積み上げてきたものの集大成だと思っている。君の名は公開近辺で映画館には確実に客が増えていた。そして、面白い映画は配役、監督に縛られない雰囲気ができていたと思う。そして100円の恋の日アカデミー賞受賞、恋人たち、ディストラクションベイビーズの公開館最高記録、勝手にふるえてろのヒットからのカメとめという流れ(間にもいろいろあるが、とりあえず見た映画で固めた)があって、この感じは2000年代のミニシアターブームを彷彿させる。
 ただ、ここできついのはブロックバスター系邦画である。客が入らないのは決して出来が悪いからというわけではなく、ニーズにこたえられてないのだと思う。VFXばりばり見たいならハリウッドの作品見ればいいし、恋愛ものならそっちを見る。これも2000年代のときと同じような感じだ。
 映画館で見る人の8割は年間1本見るか見ないかで、カメラを止めるなはあくまで残り2割に向けた映画だったわけで、そこを食い荒らし始めると、全体的に落ちて行ってしまう。予算かけた映画はこの8割を取りに行ってくれないと。そして、それを見事にやったのが劇場版コードブルーだったりする。