妄想とオタク

 最近は仕事も早く帰れるので以前より話題になっていた勝手にふるえてろを鑑賞。原作は最年少で芥川賞を受賞した綿矢りさ陰キャOLの妄想恋愛ラブコメだが、これがとてつもなくおもしろかった。久しぶりに映画館で見て、よかったなぁというおもしろさ。ここ最近はハリウッド大作、ほぼアメコミしか見てなく、面白いんだけど若干の義務感もあって、今年は色々見ようと思ってた矢先のひさびさの邦画、これが大当たりだった。
 妄想と現実を超えながら、中盤から一気に展開していき、感動の中にも笑いを含めてきて、演出も演技もとてもよかった。これは語りたくなるのもわかる。
 何より主演の松岡茉優が素晴らしすぎて、ファック連発したり、妄想で明るくしゃべったり、急に暗くなったり、時にオタク陰キャ丸出しだと思ったら、途端にフォトジェニックに変わり、そしてなきの演技ともう、松岡茉優本当にすごいなぁと。この時は大河もやってたのであの演技も入ってたんだろうか、原作読んでないのでだいぶ変わったところがわからなかったが、そこを納得させるシナリオと松岡茉優の演技だったようだ。
 その他の役者も黒猫チェルシー渡辺大知もはじめのうざい男から後半一気にかっこいいやつになってきて、見ごたえあった。

 本当にここ最近のハリウッド映画が面白いんだけど薄く、全く余韻の残らない中でここまで後から後からいろいろ話したくなる良い映画だったなぁ。書ききれないほど細かいところでよいところ多かったんだよな。