映画三昧

 以前から約束していたoと映画を見に行く。本日2画連荘。

 山下敦弘の最新作。前作の松ヶ根乱射事件を見逃しているので今回は前売りをゲットして見に行く。田舎の風景と分校を舞台にした恋愛ものということで"こんなのありえねぇ"と言うのはナンセンス、これは日本のよき田舎というファンタジー、その最高のファンタジーな設定に山下節ともいえるゆるいテンポと笑い。映画ラストの一ひねりにはやられてしまった。レイハラカミの音楽も心地よく、夏帆もかわいい、スタイルも抜群だった(ここノーチェックだった)

 損でもって本日2作目

 ガンダーラ映画祭で好評だった、童貞。をプロデュースの1である"俺は君のためにこそ死にに行く"と"ビューティフルドリーマー"を再構成しなおした本作品。前評判、予告編での好評ぶりから期待は高かったが、まさしく期待を裏切らない、いや期待を上回る傑作だった。
 彼らはまさしく社会の底辺で鬱屈している。俺は君のためにこそ死にに行くの童貞1号の自分語りや、ビューティフルドリーマーの童貞2号の実家生活の家族との距離感。この映画は童貞を失うことを主題とせず、そこから生まれてくる何か、を収めようとしていると思う。この映画を見て思い出したのはみうらじゅん伊集院光の提唱する"D.T"である。肉体関係を持つことによっての童貞喪失がすべてではなく"心のKeep On童貞"童貞魂を持ちつづけることこそ重要なのではないだろうか?途中で挿入される童貞1号作詞作曲の"穴奴隷"を銀杏ボーイズの峯田が歌っていたり、ジャンベルジャン正義のラジオに爆笑してたら以外と客笑ってなかったり、作品中、童貞1号が語る田舎について、2号の住む土地を吹き溜まりと表現するが、さっきみた天然コケッコーの田舎とまるで違ったりと見所を上げたらきりが無いほどの作品。DVD出たら買っちまうかもしれないな。

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