市子

水曜サービスデーに鑑賞、ゴジラ -1.0と迷った末に選んだが大正解、今年1位かもしれない。

 

プロポーズ翌日に姿を消した市子、市子を探す恋人の長谷川は市子を追うことでその壮絶な過去を知る。

映画は市子の人生を時系列をばらしながら描き、それがサスペンスの要素をはらんでいく。

 

杉村花の演技がうまいなんてのはわかりきっていたことだが、今回のこの映画では正しく怪演、憂いを持つ表情、空虚な表情、妖艶な表情、素晴らしい演技だった。

 

そしてシナリオが見事、これは舞台も見たくなる。

 

いないものとされた人間はいかに自分のアイデンティティを得るべきなのだろう、そのもがきが悲哀とは別の狂気を生んだ気がする。