自分に甘く、他人に厳しい

 ネットというのはオタクな技術者が多いので、俺たちの価値を認められてない!!と騒ぐのだが、正直なところ、技術者の価値を高く見積もりすぎている節がある。PCに詳しいなら機械直して、いやいや分野が違います、え、技術者でしょ、となるとまぁ、あーだこーだ言い出す。はっきり言おう、知らねぇよ、できねぇお前に価値ないよ、とはっきり言わない優しい世の中なのか、分野違いとか嘆きたくなる気持ちもわかる。ただ、自分を含め、理系は己が賢いと思っている。だからやたら講釈垂れる、やれ政治システムが〜とかね、分野じゃないことも知識人ぶる。理系出身の政治家の無能っぷりを見て気づくべきだ、理系は知識があるのではなく、偏ってるのだと。いくら理想の理論ができても、現実は違うのだ。そんなもの、空気抵抗があることを考えればわかるはずなのに分からない、自分たちは他者より優れていると思っているからだ。
 自分の大学は文理融合を謳っていたが、今卒業した人を見て、全くうまくいかなかったなぁと実感する。やはり、理系は文系を馬鹿だと思って話を進めてしまう。全く溝が埋まらない、4年やってきて、社会に出てなおわかる、人は分かり合えないのだ。どこまで行っても、落としどころを見つけるしかない。もしくは強力なリーダーが強引に引っ張るしかない。幸い、自分の仕事はそこに近いのでちょっといいかも。