今年の夏はどうなるのだろう?

 ネットで見かけるクリーンエネルギー推進派(てめぇら震災前非効率だってさんざバッシングしてたじゃねぇか?)や原発放射能被害報告Twitterを見て、嫌味をTwitterでつぶやいてみたり、ブログに書いてみたりしようと思ったところ、記事は操作ミスで消え、風邪をひくというやはり、人に嫌味を言うのは良くないことだと思い知らされたので、折角風邪も治ってきたし、自分が今までに見てきた原発関連の映画や漫画をあげてみる。

東京原発 [DVD]

東京原発 [DVD]

役所広司主演、都知事原発を東京に誘致すると言い出したことで都庁はパニック、またお台場にはフランスから大量のプルトニウムが極秘に運ばれ、福井の原発へ運ばれる途中にトラックがジャックされ・・・
と言ったストーリー。役者は役所広司段田安則平田満といった、渋め俳優や演劇出身おっさん俳優を集め都庁内での室内劇をテンポ良く見せてくれる。原発推進派学者役の綾田俊樹のとぼけた感じがとても良い。
 公開当時は2004年、興行的にはまったく振るわなかったが、これを機にもう一度劇場公開してもいいんじゃないかな、どこかやらないかな?ブラックユーモア満載だけど、ちゃんと原発について、電気についてメッセージを発信した良作だった。

http://www.bsr.jp/genpatsu/

2004年、青森六ヶ所村プルトニウムの再処理施設が完成した。隣接する村では農作物への影響を訴えこの計画を止めたいと12年前から運動をし、現在も稼動計画のストップを訴え続ける。
同時に職を失った漁師の雇用問題もあり、生きていくために原発を受け入れる人たちもいる。
 ただ反対、というのは簡単だが、そこには暮らしもあり、東京に住んでいるとわからないかもしれないが、地方経済の衰退はもうしゃれにならないレベルに達しており、これは東北電力の話かもしれないが、東京は福島の原発から電気をもらっていたわけで、原発のある場所に住まう人もいるという現実を見せてくれるドキュメンタリー。

http://www.rokkasho-rhapsody.com/

こちらはちょっと毛色の違う作品。元甲子園優勝球児でメジャーリーグMVPの経歴を持つ天河 良平が突如帰国、故郷の南房市の市長となって"自主独立と自己責任"を政治理念として市政を変えていく政治エンターテイメント作品。カジノを作るために、現ダマで時の首相(小泉のパロディ)から特区の権利をもらってみたり、やくざを自警団としたりと荒唐無稽だが現在の政治の問題や地方の問題をうまく絡めてくる。原発とは直接関係はないが、エピソードの中で電気についてのエピソードがある。
 ここで言われているのが"原発はいやだが電気は今までと同じようにほしい"は成り立たないということ。漫画では最終的に風力発電を島に作りまくって自分たちで発電することで何とかするという結論だった。

 今の世の中で電気がないと言う生活は考えられないわけで、(それを拒否する人はアーミッシュのように馬車にのり生活してるのか?)ここ最近になって原発危ないとか言い始めているが、もう何十年も前から言われてきているわけで、これを知らなかったなんてしらじらしいこという人間は居ないと思うが、自分たちはこの問題から目をそらしていただけなわけで、ここからじゃあどうするかを考えていかなければいけない。おそらくいろんな革新的なアイデアが出てくるのだろう。日本にいる技術者やアカデミックな人たちの英知に期待したい。
(まさかそのアイデアが風力とか地熱とかバイオマスとか、すでに研究されているものなわけがない。その程度だったら、即刻自転車でもこいで発電してろ)