世間の怖さ

 今回の亀田戦についてまず思うのは、世間の変わり身の早さ。あんだけ賞賛し、今までさんざ持ち上げといて、一瞬にしてはしごを外し奈落のそこまで叩き落す。叩き落した途端、急に"俺も気に入らなかった"と局上げて言い出すのは優勝した途端、急にファンだと言い出した佐藤藍子より数倍太刀が悪い。
 この騒動について以前から否定的だった伊集院光(まず亀田家が嫌いということを大前提とおいて、その周りの姿勢に否定的だった)"TBSラジオ"日曜の秘密基地"の中で話していた"怖い"という言葉が印象に残った。今回の一連の騒動においてこれほどまで一貫性をもって意見をしていたのはこの人だけだろう。("どこかしらないよ!なんチャンか知らないよ!どこか地方局だろ!、ケーブルテレビ局だとおもうんだけど"とTBS批判を繰り返し周りが何もいえない状況で最後うまく皮肉で締めくくっていた)
 全く生きづらい世の中だ。目立っては駄目、目立たなくてもジリ貧、金持ちになっても恨まれ、貧困でも資質を疑われ、事なかれで長いものに巻かれることこそが美徳なんだろう。楽観主義で生きられれば良いのだが、今までの人生経験で悲観主義にどっぷり使っている自分はいつも上記のようにネガティブ、ネガティブに思考が陥ってしまう。こればかりは変えられない。
 最後に今回の試合で一躍3流ヒールになってしまった亀田について言えば、ライセンス剥奪には賛成できない。まだ、18の人間に社会が総出で抹殺するのはいかがなものか?少し前流行った再チャレンジって言葉もあることだし、もう1度チャンス与えたってよいと思う。
 日本のスポーツについてはまだ書きたいことが浮かんだが、それはまた別の機会に書こうと思う。