フィルムとデジタル、映画の未来への話

 他のところに感想を書いたので、こちらは軽く。まぁ、自分はCG屋になったので、デジタルの恩恵を受けているんだけど、じゃあデジタルに今すぐに全部おきかえれるかって言うとそうでもなく、まず第一にデジタルがフィルムの代用でしかないってところ。目指すところがフィルムならフィルム使えば良いよね、金かかるからデジタルっていうのなら、それは作品とは関係ない。映画の中でも言われてたが、デジタルによる表現、その一つはCGだとは思うがデジタルがフィルムとは別の表現になったらそこで始めて意味があるんだとおもう。
 あとは保存の問題。まずは乱立するフォーマット、デジタル化されて20年近い年月のなか、数十を超えるフォーマットが生み出され消えていった。10年前の作品を見れるデッキがなくなっている現象が映画内でも語られていた。データならバックアップできるというがそのバックアップデータのサブをどうするか?以外とデータってぱっと消えてしまうんだよな。そうなってくるとデジタル配信が主流になりつつある映画もマスターとして2つくらいフィルムを作っておくと良いのではなかろうか?フィルムは100年前のものを今みることができる。フィルムは生まれて100年、デジタルはまだ20年を超えた程度。今後進化していく、今は過渡期と考える。早急に”フィルムくそ、デジタル最高!!”って短絡的に考えてはいけない。(意外とCG屋はそんな考えの人多いんだよね・・・)