内藤対亀田戦観戦

 休日なのに予定もないので家でボクシングのTV中継を見る。因縁といえば因縁の内藤と亀田家。内藤は亀田大毅のおかげで一躍お茶の間のヒーローとなり、亀田家はヒールとなった。といってもすべてはTBSの印象操作報道と、別にボクシング好きでもなんでもない人たちが自分に害の及ばないところから石を投げまくった状況が生んだ現在の状況であり、亀田家から内藤への乗り換えの速さにはTBSにも世間にも恐れ入るものがあった。
 今日の試合は8時スタート、何度聞いても内藤のロマンティックが止まらないでの入場に笑ってしまう。内藤、気合入ってかっこいいのだが、音楽で笑ってしまった。でも、これはこれで続けてほしい。
 試合はフックで攻める内藤と距離を取って攻める興毅という展開。内藤のフックに興毅がカウンターを合わせ、2ラウンド目には左ショートストレートが内藤にヒット、鼻血が出始める。内藤は力んでいるのか攻め急いでいる感じ、フットワークとカウンターで興毅が的確に攻撃していく。
 3ラウンド終わりのジャッジ(4ラウンドだったかな?)では興毅優勢が1人に2人は同点。もう少し興毅優勢がいるかなとも思ったが、まぁ妥当だろう。中継の話では興毅陣営は不満で内藤陣営はもうけといった状態だったそうですし。
 そのまま試合は内藤のフックに興毅のカウンターという状況が続き、確かに内藤のパンチ1発でひっくり変える可能性がありそうだが的確に興毅に攻撃され、ロープサイドに追い込まれたときに内藤の勝機があったように見えたが体を入れ替えられてしまった。8ラウンド終了時には興毅のポイントが優勢、おそらくここまでにもう少し有効打が内藤にあれば裁定も逆だったかもしれないが、前半の印象のまま後半まで行ってしまったのがこの結果を生んだのだろう。内藤は鼻骨が折れているのかおでこと鼻頭の高さがおんなじになり、相当痛々しかった。
 結局そのまま最終ラウンドまでいき、判定で亀田興毅の勝ち、妥当な結果だった。これで2階級制覇となった。
 それにしても亀田興毅は今回のようなアウトボクシングのほうが向いているというのは以前の試合の感想にも描いたのだがそれが今日はぴったりはまった。関西出身、浪速、ビックマウスとどうしてもどつき合い、はじめの一歩なら千堂と思われがちだが、実質宮田タイプなんだろう。リーチを生かし、的確にダメージ。打力に欠けるところも似ていると思うが、どうしてもTBSにプッシュされ、周りもKOを期待しているのでKO狙いのボクシングになっていた感がある、ヴォルグみたいなもの(例えが全部一歩のキャラ)

 とまぁ、どう見ても亀田興毅の勝ちだった試合だが、世の中にはアンチがいるようで、Yahooやら2chでは八百長だのテレビの力だのいう輩がいて。どうせKOだとしてもやれイカサマだとかいうんだろう。もうなんだろ、お前らニコ動のアニメでも見ながら無料エロ動画でオナニーでもして一生過ごしてろよ、という気になる。そうやっているうちに格闘技というコンテンツは世界に取られていく、全く、くそったれな話だ。