正統派ウェスタンムービー

  • グッド・バッド・ウィアード

 連休最終日に満席で見れなかったリベンジのため、金曜最後のレイトショーを見に行く。もともとは去年の韓国大ヒット映画なのだが日本には1年遅れとなった。
 映画は1930年の満州を舞台にギャング、馬賊、日本軍、賞金稼ぎ、泥棒が1つの地図を奪いあうアジア版ウェスタンムービー。オープニングの満州鉄道でのアクションシーンから一気に映画に捕まってしまい、そのまま怒涛のようなアクションに完全に魅了されていく。主演のソン・ガンホ、イ・ヨンビョン、チョン・ウソンが演じるキャラクターがまたかっこよく、そしてそれぞれ演技がうまい。韓流スターにはまる母親の気持ちがわかる、今の日本にこれだけのもの見せれる役者がいるだろうか?いや、役者だけじゃない、アクションの質も映像も、撮影技術も、完全に日本は追い抜かされてしまった感があった。かつて大学時代に見た火山高で愚痴っていたメイキングから5年が経ち、気づけば向こうはその技術を磨き続けていたのだろう。この映画を見て"おもしろかった!!"という感想とともに"こんなおもしろいアクション映画作れるなんて、なんで日本でできないんだ!!"と口惜しくも感じた。
 何だろう、最高に楽しいエンターテイメントを見せられた満足感と、ここまでのものを見せられてしまった敗北感が入り混じった感じは。
 これはおもしろい映画だった。スクリーンで見れて本当によかった。