クオリティ、決定力

 今日は日本対UAEのサッカーの試合があったのをニュースでみる。結果は1対1。そして見出しは"決定力不足"といつも、いや物心つき、サッカーがわかるようになってきた、ちょうど大学くらいのころから盛んに言われるようになった言葉だが、ところでこの決定力不足ってなんだろう?点が入らないことを言うのか、でも1点入ってる。サッカーなんてそんなに4点5点も点が入るスポーツじゃないし、西欧サッカーだって1対0の試合なんてよくある。
 同じような言葉に"クオリティ"がある。"このアニメはクオリティが高い"というのが特にネット界隈では見かけるのだが、このクオリティってなんだろう?絵がきれいなのを言うのか、(俗に作画半端ないといわれる)でも絵がきれいなら散々酷評されたゲド戦記だって絵はほかのジブリ作品と同じスタッフで作ってんだから質が落ちるわけでは無い。
 あるアメリカの教授が"クオリティという言葉で濁らせて本質を見てない"というコメントがあるが、これらの言葉は物事を断定し、分かった気になり、自分を批評家にしてくれるマジックワードで、とにかくネット、テレビを眺めればこのような言葉を吐き、批評家(気取り)が山のようにいる。自分でもつい使ってしまう言葉なので常に自分の思考に自分で説明できるように考えてはいる、一応クリエイティブを仕事としようとしている身なので。
 まとめると"決定力不足"としか言えない評論家は信じてはいけない。