生きているのは大人だけですか?

  • 誰も知らない

「今撮っているのは東京で暮らす父親の違う4人の兄妹の話です、ゆったりと時間をかけて撮ってます」NHKトップランナーの収録会場で是枝監督はそう言っていた。それから3年、完成した映画は2作目のカンヌ映画祭出展で賞をとった。
 多くの人はこの映画を暗い映画だという。だが見た感想としては決してそうではないし、笑える場面もある。しかし、笑える場面があるからこそ、この映画は心に突き刺さってくる。親に捨てられても生きていく姿、4人の兄妹の瞳がいろいろなことを考えさせてくれる映画だった。良い映画を進めるのは難しいという記事を読んだことがあり、それから肯定を押し出した文を書いていなかったのだが、この映画だけは見るべきだと思う。書きたいことはいっぱいあるのだが、映画に触れてしまうのでこのへんで